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儲けのタネ1 行動経済学の「参照点」~儲けるための補助~

世の中で起きている様々な商売の取引について、実際に起きている事象について、経済学、また行動経済学などで整理したい、そんな想いからこのコラム(コーナー)をつくりました。様々な消費者の行動や取引の事例から、商売のヒントになればと思います。 

 行動経済学の「参照点」とは?

損失や利得は、ある状態から測って、定義する必要がある。給与が「いくら上がったか?」ではなく、個々人が持つ「基準」からどれだけか?が重要なのだ。

例えば、給料30万円もらっている人。昇給して、31万円になったとする。仮に、32万円と期待していた人は、がっかりです(-1万円)。一方、30万1,000円と予想していた人は、うれしい(+9千円)。 

経済学では、「効用」という考え方がある。1単位上がるとどれだけうれしいか、または残念なのか?を測るもの。

これは、参照点と似ているが、似ていて非なるものである。決定的な違いは、経済学では「(今もらっている)30万円からどれだけ上がったか?」を考えるからだ。先ほどの例で、30万円から1万円上がったら、1万円分うれしい、となる。先ほどの「参照点」の考え方では「32万円もらえるはず」だったから、マイナス1万円で残念だったのだから、全く逆の結果である。 

お客さんの参照点 を追求しよう! 

ビジネス・商売上で、この「参照点」という考え方はとても重要。

参照点は、人によって違うのだ。どのお客さんに響いてほしいのか?どこが満足する点なのか?

サービスや商品の価格設定やサービスの価値をしっかりと見極める必要があります。

近年、市場テストのひとつとも捉えられている購入型のクラウドファンディングは、価値を判断する一つの方法だ。