【この記事が役立つのはこんな人】
・どんな補助金申請にでも使える共通事項を知りたい
・補助金申請において最低限まとめておくことは?
・常に自分の会社の状態を把握したい
事業所、企業向けの補助金制度は毎年、多くの制度が出されています。どの制度も「公募期間」という申請する期間が決められており、この期間以外での申請や補助金受給はできません。また申請期間の終わりごろに、補助金制度があることに気づいても、準備不足で提出できない、なんていう話もよく聞きます。
そこで、今回は、どんな補助金制度が出されても対応できるように、“最低限まとめておきたい項目”についてご紹介します。
反対に言うと、これら項目をまとめておけば、会社で何が不足しているのか?(どういった部分で補助金が必要なのか?)が明確になります。いざ補助金申請をする際に「どこを補助金で強化するか?」が明確になります。はじめて取り組まれる場合、だれしも「難しい」と言われますが、決まった項目を埋めていく、というくらいの気持ちで作っていけたらと思います。
おさえておきた4つの項目のうち、1つ目は、「会社の概要(ビジネスモデル)」です。
おさえておきたい項目1.会社の概要(ビジネスモデル)
◆事業所の基本情報(どんな会社か?全体像)
まず、どんな会社なのか 概要をまとめます。「誰に、何を、どのように」売っているのか?を意識して、箇条書きで、まとめていくと書きやすいです。
具体的に記載しておきたい項目は、会社名、営業内容、従業員、営業時間、主な取引先、沿革、などです。
◆当店の売上・利益の状況 と 課題・方向性
そして次に、事業所の業績は?どんな商品、分野が会社・お店のセールスポイントなのかについて記載をします。また、2つ目以降の項目でも出てきますが、現在抱えている問題や課題、今後の方向性についての概略について記載します。
「睡眠でみんなを元気にする」を店舗コンセプトに営業する 寝具専門店
■会社名 =(株)△△屋 店名=「*****屋」
■営業内容=**販売、**オーダーメイド、リフォ―ム
■従業員 =○名(臨時アルバイト1名)
■営業時間=10時~18時(月曜定休)
■沿革 = 平成×年 4月 (株)△△屋設立。(〇市)
平成××年5月 ×× (昭和26年創業)」と統合
■経営状況(当店の売上・利益の状況 と 課題・方向性)
【売上・利益】売上全体の4割、利益の5割は、専門店ならではのA商品が占めている。
【課題】一方で、量販店、ディスカウント店や近年、ネット販売の競合も多くあり、またコロナ感染拡大からも来店が減っており、売上減少が大きな課題である。
【特徴・方向性】専門店として当店が手を加えた「作れる、直せる」こだわりの商品・サービスは、既製品に比べ利益率も高く、他店との差別化も出来、この占める割合が大きくなっており、当店の大きな強みである。
ココを抑えたい!(まとめ)
この段で押さえておきたいことは「何をしている会社・お店なのか?」を誰がみても分かるようにしておくこと、です。特に、専門用語などは極力使わないようにして、その業界でない人にでも、理解できるように記載したいです。
記載例のように、箇条書きで項目ごとにまとめると一目で分かりやすいです。当たり前のようですが、いざ概要を書こうとすると、文章をつらつら書いてしまっている計画書も良く見受けられ、正直、非常に分かりにくいです。
また、商品ごとの売上や客層、取引先などをまとめると、どこに、何を売っているのか?ビジネスモデルがイメージしやすくなります。そして実際に補助金申請をする際、取引先の実企業名などの公表が望ましくない場合もあると思います。その場合は、表示を隠すなどすることもお忘れなく!
以上、おさえておきた1つめの項目「会社の概要(ビジネスモデル)」でした。2つ目は、「2.近年の問題や課題(外部の環境)」です。